CLAMP |  講談社
CLOVER
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STORY
ここは、人間と魔法が混在する世界。
この国の『裏』はすべてこの国の最高評議会の長老たち―――通称『魔道士』たちがにぎっているといってもけして過言ではない。
主人公、流・F・和彦は現在探偵業をしていた。
ある日『魔道士』の1人で元上官である絋将軍から国家レベルの機密事項を預かることになる。
政府直々の依頼内容は、1人の不思議な『少女』の移送だった。

少女の名前は『スウ』

理由も分からぬまま、彼女を連れて目的地を目指す和彦。途中、様々なトラブルに巻き込まれ他国のアズライト軍とも交戦するはめになる。
それほどまでして、少女『スウ』を手に入れようとするその理由は――――。








CHARACTERS


流・F・和彦 (りゅう・F・かずひこ)

元秘色部隊副長。軍人とは思えないほどの違反が多く営倉行きになりそうなほどだった。性格も規律を重んじる軍人のそれではなく、どこかしら人間味のある勘の鋭い性分である。
現在は探偵業。剣術等は、軍時代に鍛えられただけありかなりの腕前。
物事に動じない。右手は義手である。これには過去アズライト軍の特殊諜報部隊長バルスが関っていると思われる。
「お前の副官だった時に言ったセリフ、まだ有効だからな!銀月」


スウ

不思議な少女。今回和彦が政府より直々に頼まれたのは、彼女の移送であった。世間知らずなところが多いのは育ちのせい。
『白花苜蓿計画(クローバー・リーフ・プロジェクト)』と呼ばれる「魔法」を使う子供達を調べた結果の中で最強で唯一の『四つ葉のクローバー』である。両親とは幼い頃に別れ、その能力ゆえに1人だった。彼女が最初で最後の願いをかなえるためにある場所を目指す。
「………だから、私は独りなの」


銀月

現在秘色部隊長中佐。無口で無愛想。常にサングラスを着用している。
元和彦の上官。何かにつけて彼とは付き合いがあるようだ。主として剣を扱う、腕前は超一流。現在は、『藍』と一緒に暮らしているが、任務に忠実なため家にいることは少ないようだ。実は『クローバー・リーフ・プロジェクト』の「二つ葉のクローバー」である。
「………灯りがないなら、自分で灯せばいい」


銀月の同居人。明るい少年。
その実『クローバー・リーフ・プロジェクト』の「三つ葉のクローバー」である。「三つ葉」は、この世に3人しかいなかったが途中で1人が死亡、現在は二人のみ。
和彦とも知り合いで、その能力を使用して様々な仕事を請負ったりもする。能力は主に『物質転移』
「銀月が僕をつれてきた時は、散々幼児趣味だって騒いだくせに……」


白豹(バルス)

アズライトの特殊諜報部隊長。
常にサングラスをかけ、白いコートを羽織った長身の持ち主。
何かにつけて和彦とバッティング、戦闘を繰り返しているようだ。そのため、異常なまでの執着を示す。二刀流でかなりの実力者。
実は和彦の右手を切り落とした人物であるらしい。詳細は不明。
「この前も俺ぁ右手だけじゃなくカズヒコごと家にもって帰ろうと思ってたんだぜ。あんたが邪魔しなきゃ、な」