スパイク |
「ジェットさんよぉ」 |
ジェット |
「なんだ?」 |
スパイク |
「3人、って言ってたよな?」 |
ジェット |
「………敵を欺くにはまず味方から」 |
スパイク |
「欺いてどーすんだよ」 |
|
オープニングでのコンビニ強盗を捕まえるシーン。二人ともそんな悠長な(笑)
|
スパイク |
「デジャヴ、かな」 |
ジェット |
「あん?」 |
スパイク |
「たしか……昨日の夜もカップらーめんだったような気がするんだが……」 |
ジェット |
「寝ぼけたこと言うな、昨日も一昨日も3食カップラーメンだっただろうが。忘れたのか?」 |
スパイク |
「そうか……夢かと思ったぜ」 |
|
生のものが食いてぇ〜〜と唸るスパイクにジェットが差し出したのはカップモノばかり。そばにすしになんでもござれ。
|
フェイ |
「へーえ、結構な事件だったんだ。……ふーん、ウィルス。……あらら、化学兵器ねぇ。へーえ……ん?ちょっと、何それ?あんた達、ちょっとアインまで」
|
エド |
「えんがちょ、ばいきんまーん」
|
フェイ |
「何よそれ!!」
|
スパイク |
「うわ、やめろッ!!」
|
|
現場にいたフェイをめぐって逃げ惑うビバップメンバー。エドどころかアインまで距離を置く始末。スパイクが飛びかかったフェイに捕まったりしていた。
|
リー |
「一度やってみたかったんだよねぇ。………テロリストってやつを、さ」
|
|
フェイが追っていたハッカーは、謎のバイオテロを引き起こした男とつながっていた。ゲーム好きで現実と仮想の区別が曖昧になっている。ある意味、同類な男だ。
|
ジェット |
「なんで強行捜査しねぇんだ。別件でも何でも入り込めるだろ?」
|
ボブ |
「お前がいた頃とは変わったんだよ。ISSPも今や、肩書きばかりの張りぼて組織さ。偉いさんは自分の出世にしか興味がねぇし、下っ端はヤクザに目こぼしして小遣い稼ぎ。こっちも突つかれるとやばいのさ。……腐ってるよ」
|
ジェット |
「変わってないさ。だから、辞めたんだ」
|
|
ウェスタン映画を見ながらの会話。情報を得るジェットがポツリと零すセリフは重い。
|
ヴィンセント |
「煉獄を知っているか?」
|
ムラタ |
「え?」
|
ヴィンセント |
「天国と地獄の間にある場所だ。……そこは天国に入れず、取り残された者達が苦しみつづける場所。……そう、この世界の事さ」
|
|
ヴィンセントが今生きているのはどちらなのだろうか?本人もそれがわからずにいるのかもしれない。
|
ムラタ |
「なんで、ハロウィンなんだ?」
|
ヴィンセント |
「……昔、ハロウィンは煉獄の魂が天国に行けるよう祈りを捧げる日だった。そうだ……祈るがいい」
|
|
現実と仮想……その区別をつけなくなってしまった人をだれがたすけてあげられるのか?
|
フェイ |
「もっと楽して稼げる、あたしにピッタリな生き方がある気がするわー」
|
エド |
「フェイ〜」
|
フェイ |
「なーんでこんな連中とつるんで美しい20代を費やさなきゃあなんないんだろ……」
|
エド |
「フェイフェイ〜〜」
|
フェイ |
「いったいどこで間違えちゃったのかなぁー……」
|
エド |
「リーさんがまたカード使ったよ」
|
フェイ |
「ん?そっちがあったか!!」
|
|
エドとアインとフェイのコンビが結構多くて好きなんです。意図がつながっていないようでちゃんと通じているところなんか良いなぁ。
|
フェイ |
「ハーイ。ああ、何それ、タン壷?」
|
スパイク |
「まあな」
|
エド |
「グーラ〜グーラ〜グーラ〜グー………んにゃ?おみやげタコ壷?」
|
スパイク |
「まあな」
|
|
同じ壷を見ても十人十色の質問。……というか、フェイ、一応女性なんだからねぇ(苦笑)
|
フェイ |
「やっと会えたわ、ハッカー坊や」
|
リー |
「…………あと500ポイントだったのに。……そしたらスポーキードーキーに会えたのに……」
|
フェイ |
「ちょっと聞こえてる?」
|
リー |
「チクショウ……めったに会えねぇのにさ。……どうしてくれるんだ?賞金稼ぎのねーちゃんよ」
|
フェイ |
「自分の立場わかってんの?ゲームはもうお終いよ、坊や」
|
リー |
「スポーキードーキーの恨みは恐いよぉ……」
|
|
現実と仮想の区別がつかない男がここにも。銃口を向けられても考えているのはゲームの事ばかり。彼にとっては自分の人生さえもゲームの一つなのか。
|
エレクトラ |
「知り過ぎる事は、命を縮めるわ」
|
スパイク |
「強い女は好みだけどな」
|
|
研究所での一戦。肉弾戦でもスパイクに引けを取らない彼女はヴィンセントと同じ紋章を持っていた。
|
エド |
「はっけんはっけんー」
|
フェイ |
「えっ?エド?何よ?」
|
エド |
「んとねー、リーさんはっけんだよ」
|
フェイ |
「うそっ!?やるじゃないの。あんた、ただの子供じゃないと思ってたわ。今どこ?」
|
エド |
「げんざいちをおくりまーす」
|
フェイ |
「しっかりそこで見張ってるのよ。すぐに行くから、ゼッタイ動いちゃダメよ」
|
エド |
「うん、わかったよ〜〜・バイバーイ」
|
|
この直後、通りかかった子供達と共にお菓子をもらいに出かけてしまったエドとアイン。ジャック・ランタンをかぶったアインが可愛過ぎvv
|
ヴィンセント |
「やれよ」
|
スパイク |
「殺しゃあしねぇ。賞金がパアになるからな」
|
ヴィンセント |
「死など恐れちゃいない。静かに夢を見るだけだ……永遠に続く夢を」
|
スパイク |
「………ふざけた野郎だぜ」
|
|
テレビシリーズでスパイクが常に言いつづけてきた。「覚めない夢を見ている自分」それは今のヴィンセントとひどく酷似している。
|
ラシード |
「望みのものは見つかったか?」
|
スパイク |
「いいや、いらないものばかりだ」
|
ラシード |
「世の中、えてしてそういうものだ」
|
|
いらないものをつくりだしてしまった人間。今回の鍵を握る謎の人物、ラシード。神出鬼没な登場にはスパイクも驚愕する。
|
フェイ |
「あんた……一体何がしたいの?金目当て?何か恨みでもあるの?それとも……楽しんでるの?」
|
ヴィンセント |
「ただ……探しているだけだ。扉を、な」
|
フェイ |
「……トビラ?」
|
|
タイタンで失った過去の記憶と共に、その真実にたどり着くためのトビラをヴィンセントはただ捜し求めている。
|
エレクトラ |
「ヴィンセントは……あの人は生まれた時から独りだったの。(中略)だれにも愛されたことがなかった。……だから、彼を救いたかった。救えると思ってたの」
|
|
その感情がなんなのかわからない。だが、失いたくない人がいるという事実が今の彼女を支えていたのだ。
|
フェイ |
「世界を道連れにでもするつもり?あんた……狂ってるわ」
|
ヴィンセント |
「そう思うか?正常と異常の境界線など誰に引ける?ふとしたきっかけで入れ替わらないと、誰に言える?もうすぐわかる。狂っているのは、この世界の方さ」
|
|
現実と夢。……どちらが現実でどちらが夢なのか。今のヴィンセントには理解できない。タイタンで人間の悪な部分を目の当たりにしてしまった彼には。
|
スパイク |
「俺はあいつに借りがあるんだ」
|
フェイ |
「ムチャだってば!!」
|
スパイク |
「あいつがただこの世界を滅ぼしたいだけなら、とっくにそうしているさ」
|
フェイ |
「え?」
|
スパイク |
「これは奴からの招待状だ。客が来なきゃパーティは始まらねぇ。行ってくれ、お前が動いてくれなきゃ場がしまらねぇんだ……頼んだぜ」
|
フェイ |
「もうっ!!!バカは死ぬまで治んないわっ!!!!」
|
|
フェイが戻り、スパイクがエレクトラとカウンターナノマシンを持ってビバップ号に帰還する。ヴィンセントに借りを返すためだけにスパイクはソードフィッシュUで飛び立った。
|
スパイク |
「そいつはただ……ひとりぼっちだっただけさ。自分以外の誰ともゲームを楽しめない。……夢の中で生きてるような……そんな男だった」
|
|
いるはずのない黄金の蝶。目の前に手をかざすも……それは幻。
|
|
ARE YOU LIVING IN THE REAL WORLD?
|
|
あなたが生きているのは『現実』の世界?
|