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久保 帯人 |  集英社
 ゾンビパウダー
ZONBIEPOWDER
→ ネタバレコメント



STORY
死者を蘇らせ、生者を不死にする「死者の指輪」を求め、血と硝煙の荒野を旅する者を『パウダーハンター』という。

不老不死を得るために指輪を探すS0級犯罪者のガンマ。フラリと立ち寄った街で少年のスリ、エルウッドと出会う。少年は胸の病を持つ姉のために金を稼いでいたのだが、波瀾に満ちた浮世ではガンマの賞金を狙った連中の手にかかり姉を失う。伝説の「ゾンビパウダー」を探しているというガンマについて少年は荒野に足を踏み出した。

鍵となる指輪を求めてガンマは相棒のスミスと再会する。互いに「自分に殺されるようなやつを相棒とは認めない」と告げる彼らに圧倒されるエルウッド。だが、闘いの中で少年は力とは何かを感じ取っていく。
br> そして彼らが次に訪れた街アルカンタラで、ガンマは「正義のジャーナリスト」ウルフィーナと出会った。
彼女の弟は8年間眠りつづけているというのだ。
その原因が「死者の指輪」に生命を食われつづけているからだとわかった彼女は、ガンマたちと「死者の指輪」を取り出せるという医者、ナズナの元に向かうのだった。







CHARACTERS


あくたび がんま
芥火 ガンマ
東国の二大殺人剣『火輪斬術』の正統継承者でS0級犯罪者。右腕には銃弾除けの鎧が打ち込まれている。使用武器は、剣。好きな食べ物は、オムライス。犯罪者なのだが、意外と面倒見が良く人を見捨てるタイプではない。なのに良く照れるし子どもに遊ばれる。意外と子ども好きなのかもしれない。
「………慣れてねぇんだよ。礼をいわれるのは」


C.T.スミス
ガンマの相棒にして、メンバーの中で最も得体の知れない男。
スーツに帽子に眼鏡にアタッシュケースという服装……イメージ的には「ロンドンの銀行員」
特技はないが、とりあえず何をやらせても人並み以上にこなしてしまう。ある種、器用貧乏なところもある。「隙のない」というイメージが強い。好きなものは、シナモンティーとジェリービーンズ。銃を左手で扱うことが多いが、メンバー中唯一の両利き。
「ま、そういうわけだから仲良くしてよ。C.T.スミス、年齢不詳、天秤座のAB型。好きな言葉は『Dカップ』よろしくね」


ジョン・エルウッド・シェパード
多分メンバーの中では一番のしっかり者。
姉の身の回りの世話をしていたので家事は一通りこなせるし、金銭感覚も必要以上にしっかりしている。食べ物の好き嫌いがない、良い子で物語の中で一番成長していく人物でもある。特技は、ナイフとスリ。
「その時は……あんたを倒して指輪を奪う!!そして1人でゾンビパウダーを見つけてやるっ!!」


ウルフギャンギーナ・ララ・ジェット
ベサイオ州シンダードイグレシア出身の暴力ジャーナリスト(笑)
悪の発見を生業としている割には、基本的に世の中には善人の方が多いと思っているようで、自分の目で確認しない限り、相手を悪人だとは認めない。その目立つ容姿と生まれ付いての姉御肌で女学院時代は女王様的存在だった。ちなみにバストサイズは101cmのHカップ。
「イヤーっ!こんなところでこんな有名人にあえるなんて……激写!!」


ナズナ・ジェミニ
ジェミニ研究所所長。
数多くの国家的犯罪に関与し、その罪を全てガンマになすりつけてきた悪魔のようなヒト。
趣味は手術。特技も手術。手術以外の大がいのことには散漫な興味しか持っておらず、自分の中でブームがコロコロと変わる。そのとばっちりを受けているのが所員かも(苦笑)
「ナズナ・ジェミニをなめるなよ、小娘。助けてやるさ、この上ないくらい完璧にな」
 
collection of words ネタバレ有
ガンマ 「残念でした―――そのサイフはハズレ。当たりはこっち」
エルウッド 「……なっ!!」
ガンマ 「ちょっと待ってろ。今残念賞のポケットティッシュを………待てっつってんだろ!!」
………っていつも持ち歩いているのか、あんたは!!

ガンマ 「俺の背後を取るとはな……。しかも剣をカバンでかわすか?何者だ、おまえ」
スミス 「助っ人だよ♪5000ニートでこの人たちに雇われたんだ」
ガンマ 「安いな。5000じゃ葬式も出せないぜ?」
スミス 「葬式ってキミのかい?」
スミス、初登場……にしてバトル勃発。両者とも口喧嘩も負けてないね。

ガンマ 「俺は自分に殺されるような弱い奴を相棒にした憶えはねぇからな」
スミス 「お互いに、ね」
相棒…という言葉の意味をあらためて感じたセリフっす。

ガンマ 「全員表に出ろ!!爆死したくなけりゃあな!!」
人質たち 「ひィ……!な、何者だ、あんた!?」
ガンマ 「正義の味方だ」
人質たち 「ウソくせぇ!」
……って形相なんだモノ。あ~あ、即答されちゃってるし・笑

ウルフィーナ 「汚い手を使って弱者を傷つける連中は、さらにド汚い手段で叩き潰す!それがあたしの正義。ジャーナリズムよ!!」
パチパチパチパチ……。姐さん、ずっとついていきます!!って気持ちにならない?

パウンダー 「な……何やってんだ、お前?オレはお前の敵……」
エルウッド 「うるさい!敵だからって何も死ななきゃいけないなんてことはないんだ!!痛い目見て反省したろ?もう悪いことすんなよ!!!」
エルウッド……彼もガンマ達との旅で成長してます。男です。カッコ良い奴になってますな。

ファルゾン 「……ボクと戦うのが怖いんですか?それとも……ボクを馬鹿にしているんですか?」
スミス 「ん―――……どっちかと言えば後者かな?」
真剣に考えているのか無いのか……。彼って彼って一体・汗

ウルフィーナ 「――あ……芥火ガンマ」
ガンマ 「てめぇ、今一瞬あきらめようとしたろ!死んだ奴に愛されるより生きてる奴に憎まれた方がずっと良いじゃねぇか!!」
愛情と憎しみは背中合わせ。どちらに転んでも相手を思えばこそ……ガンマはそれを痛いほど知っているのだろう。

ガンマ 「俺が欲しいのは『狂気』じゃねぇ……。『力』なんだよ」
バルムンク 「フフ……『狂気』と『力』その二つは貴方にとって同義のはず……」
ガンマ 「違うね。デカすぎる力は、テメーの為に使えば『狂気』をもたらす……。けどな、弱っちィ連中のために使えば『力』のままでいられるんだよ」
戦うことの意義。ガンマは何のために戦っているのか?それは、守りたくても守り通せなかった人のため?

ガンマ 「な、何だ。この面白い汁は……?これで俺達にいったいどんなリアクションを求めてやがるんだ?」
ウルフィーナ 「まぁ、見た目はまあまあだけどさ、味はサイコーなのよ!これが」
ガンマ 「まあまあ!?これが『まあまあ』なのか!?……し、しかたねぇ、覚悟を決めるぞ…」
ガンマ
スミス
エルウッド
「これは……神が我等に与えたもうた試練!!!」
デロ~~ン……なお汁だもんねぇ。ウルフィーナ、恐るべし(笑)

ナズナ 「言ってみろ、お前と私の仲だ。脳交換でも有機兵装でもツケでやってやるぞ」
ナズナ・ジェミニ初登場。難易度の高い手術にしか興味がないってところもすごいけど、やっぱりツケなのね。

ジェラルディーン 「ご主人、侮辱すんならアタシが相手になるで!」
ナズナ 「やめろ、ジェラルディーン」
ジェラルディーン 「でも、ご主人!」
ナズナ 「だまってろ、性転換させられたいか」
真顔でさらりと告げるナズナが怖い。彼女の場合、たぶん冗談ではなく手術させられるし。この研究所の使用人さんも個性豊かだわ。

ガンマ 「……信じてみることにしたのさ。ここで立ち止まるか進むかはあいつが自分で決める。……俺と同じように、な」
スミス 「………それじゃあ、僕たちは進もうか」
ガンマはエルウッドに自分の過去を見ていた。人を信じること……同じ過ちを犯さないように。そしてガンマとスミス、二人は旅を続ける。ゾンビパウダーを探すために。